2013年6月20日発売1,200円+税A4ワイド/右開き/オールカラー/200ページISBN978-4-88143-105-4 「書はひとなり」とよく言うが、まるで良寛のためにあるかのような言葉だ。 信望者が多い分良寛論は諸説存在するが、本書では、最新の論説と遺墨を交え、その一生を辿っている。 物質的な幸せではなく、常に自然体で境遇を受け入れた良寛。 その書、詩歌には、「奥ゆかしさ」や「勿体ない」という内面を重んじる日本人の美学が集約されていると言えまいか。 Vol.31特集清貧にして、心まどか 良寛監修/冨澤 信明 良寛正伝冨澤 信明 諸国行脚 蚕蛾の一生 還郷道中 五合庵定住 貞心尼との出逢い 良寛の書――その成立へのみちのり花井 由雄 インタビュー 浅井 愼平 「良寛の書について」角田 勝久 自然体、清朗なる現代の書 現代の詩歌――和顔愛語の精神 美の創作者の英気を人々へ 山口知子特筆――真、善、美の発信