2013年2月10日発売1,200円+税A4ワイド/右開き/オールカラー/216ページISBN978-4-88143-100-9 安井曾太郎の描く人物を見てふと思う。 誤解を恐れずに言えば、実際の人物よりも滑稽な表情をしている。静物画にしても奇抜な構図だ。 周知のとおりデッサン力に抜きん出た安井が、如何にしてこの画風に辿り着いたのか。 本誌では、それを解明すべく作品ごとにかみ砕いて解説している。 安井の云うところの「リアリティー」を知ることで、不自然に見えた作品もごく自然に見えてくるに違いない。 Vol.29特集ゆるぎないリアリティーの創出 安井 曾太郎 監修/貝塚 健(ブリヂストン美術館学芸員) 「絵がうまい」ひと 肖像画の名手 安井曾太郎の生涯 「安井様式」と呼ばれるもの ヨーロッパの衝撃 ヌードを描く 静物の魅力 あでやかな風景画 安井曾太郎とパトロン細川護立 もうひとつの仕事・表紙絵 現代絵画――色彩と構図、斬新なプロセス 美術館紹介 大原美術館 笠間日動美術館 ブリヂストン美術館 ポーラ美術館